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     *よりハッピーになる微笑む空間をつくりましょう!!*

     ・--・ 15の幾何学的性質―大きさの段階性― ・--

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厳しい寒さの中にも、

日の長さや陽射しの明るさから春を感じるこの頃ですが、

皆様、お元気ですか。

いつも、ご購読ありがとうございます。(*^o^*) 

 

チューリップの芽が、多少の差はあっても、ほとんど同時に、一斉に出てきて、

それに呼応してかウキウキと感じる自分にも、

宇宙の中の私と、自然の秩序を思わず感じて、

安らかで穏やかな気持ちになってしまいます。(*^o^*) 

 

さて、私達が、よりハッピーになる微笑み空間をつくれるように、

私達の創り出すものが、生きているものとして、

自然と一体になれるようにと進んできましたが、

生きている構造、有機的秩序が、

どのような、自然物と成り得る性質をもっているのか、

これからみていきたいと思います。

THE NATURE OF ORDER の「15の幾何学的性質」ですが、

これらは、意識して生まれてくるものではなく、

生成プロセスの中で、自ずと備わってくる性質です。(^_-)☆

 

私達を、よりハッピーにする私達の美の感覚は、

雲や、木々、山々、雪片など等、

自然物の中で起きている秩序と無秩序の調和のあるアレンジメント、配置によって、

鼓舞されます。すべてこれらの姿は、

物理的な形へと固まっていく動的なプロセスそのもので、

そうした中で、秩序と無秩序の特徴ある、

典型的な組み合わせがあることが見えてきます。
(^_-)☆

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「15の幾何学的性質」

これまで、生きている構造、生きているプロセス、

既存のいのちの核、センターを強めていく既存の構造を守りながらの変化について

お話して参りました。

さて、そうしたいくつものセンターが、各々どのように首尾一貫して、

助け合っていくのでしょうか。♪♪(^o^)♪♪

 

これからは、恩師アレグザンダー教授が、20年間近く、

こうした現象の中で、何千回もの観察、そして分析して得られた

「15の幾何学的性質」について、進めていきたいと思います。♪♪(^o^)♪♪

(「The Nature of  Order  Book1p.144〜)

彼は、より生きているものと、そうでないものを比較して、

どちらが自分の中により大きな全体性を起こさせるか問い続けることにより、

より生きているものは、より大きないのちを備え、

より大きな全体性をもっていると定義するに到りました。

20年間、一日に2、3時間、建物、タイル、石、窓、カーペット、図柄、路地、

椅子、家具、道路、絵画、噴水、戸口、アーチ、建物の装飾小壁・装飾帯など等を、

それぞれ見比べて、どれがより生き生きしているか、自分に問い続けました。

そして、更に、最も生き生きしている例に共通している特徴は何か、問い続けたのでした。

そうして、最も生き生きしているものに繰り返し現れる、15の構造的特徴を、

どうにかして、鑑定するに到ったのでした。

それらは、

1. LEVELS OF SCALE 大きさの段階性

2. STRONG CENTERS 強い中心性

3. BOUNDARIES 境界

4. ALTERNATING REPETITION 互い違いの繰り返し

5. POSITIVE SPACE 生きている空間

6.
 GOOD SHAPE 良い形

7. LOCAL SYMMETRIES 局所的対称性

8. DEEP INTERLOCK AND AMBIGUITY 深い結合とあいまいさ

9. CONTRAST コントラスト/対比

10.GRADIENTS グラデーション、傾きをもつ変化

11.ROUGHNESS 自然な粗さ

12.  ECHOES 波及的影響、痕跡

13.THE VOID 空(くう)

14.SIMPLICITY AND INNER CALM シンプルさと内なる穏やかさ

15.NOTSEPARATENESS 分離できないこと

 

アレグザンダー教授はその著書で語っています。

「私が、これらの15の性質に気づいて、これらを定義して正確にし始めた時に、

私が感じた生の興奮を、読者の方々に感じてもらいたいと思ったのです」と。

 

貴方自身が、実際いろいろ観察しながら、その興奮するような経験、

発見をすることを願っているのです。
(^_-)☆

 

更に、「しかしながら、それのみではなく、どのようにして、これらの15の性質が、

その全体性に一緒に適合していくか、むしろ、

どのようにして全体性を支えるもとのなっているのかを理解して頂きたいのです。

私の務めは、率直な科学的なもので、観察をして、それらを蒸留して、

命あるものの相互関係の構造について発見することです」と続けています。

 

貴方が、この15の性質を参照して、本当かどうか疑いをもって、実際観察して、

その生の興奮を体験しながら、イメージから解放されて、

よりハッピーになる美の目利きになって、そうした経験の繰り返しによって、

貴方自身もより生気をもって、よりハッピーに感じられるようになるのですね。

ハッピー!!(^o^)

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LEVELS OF SCALE 大きさの段階性

 

生き生きしているものをスタディすると、

全て異なるスケールを含んでいることに気がつきます。(^_-)☆

それらの物体のセンター、いのちの核が、各々美しいサイズの範囲を持つ傾向にあり、

それらの大きさは、注意深いレベルの連なり、大きさの段階の連続の中で、

それらの間で、はっきりとその大きさの段階から次の大きさの段階へと飛躍して、

存在しています。(^_-)☆

つまり、大きなサイズのセンター、中間のサイズのセンター、

小さなサイズのセンター、とても小さなサイズのセンターというように。

 

このことは、「よりハッピーになる微笑み空間をつくりましょう」の読者の方々には、

少々重複になりますが。

 

彼の著書で、驚くべき美しい大きさの段階性の例として、

マティスのドローイングが上げられています。

まず、女性の体全体、背中の大きい広いところによってセンターが形作られ、

中間のセンターは、彼女の頭や帽子や、帽子の鍔です。

小さなセンターは、一つ一つの花のようなレベルです。

そして、とても小さなセンターは、花びらやレースのディディールなどです。

このスケールの段階性が、このドローイングに命を与えているのです。

(どうぞ、画像をご覧ください。)

 

更に、解かり易い例として、ドアを比較しています。

ひとつは木工パネルのイメージを元に大量生産された均一な格子柄の扉、

もう一方は重力から上昇するような、

しかし落ち着いた感じのひとつの全体性を生む大きさの段階性、

プロポーションをもつ素朴な扉です。

ここでも、イメージから解放された美しさを観ることができます。

この大きさの段階性は、単に異なるサイズで、

大きさの範囲、段階性が機械的に備わっているということなのではないのです。(^_-)☆

適切にひとつのセンターが次のレベルのセンターに生を与えるということによって、

この大きさの段階性という性質が、より大きなあるいは強い全体性に見出せるのです。

 

また、次のサイズにジャンプするのは、大き過ぎないことが重要です。(^_-)☆

例えば、コンクリート打ち放しの壁を思い描いてください。

コンクリートの型枠の大きさと、そのボルトのとの差は、

2000対1という大き過ぎる差になります。

ですから、その全体性をつくる連続性、リンクがそこのギャップで切れてしまうのです。

それに対して、モスクのタイル壁は、各々小さな部分のセンターが、

次のセンターを形作り、それがまた次のレベルのセンターを形作っているので、

全体性、生きている構造となっているのです。

それぞれのレベル差は、かなり正確で、

小さな部分のセンターは次のセンターをつくるのに充分に小さく、

次のセンターは、その小さな部分に形作られるのに合った大きさになっているのです。

 


建築物の例も挙げられています。

イスファハンの建物のポーチと、マルセイユのアパートのピロティとの比較です。

イスファハン近くのガランとしているが荘厳な、かなりの天井高のポーチでも、

美しい大きさの段階性が全体性を支えているということが、見て取れます。

部屋の、部材の、それぞれの寸法が、実際的な生活、生きることを深く支えていて、

私達の情緒が健やかであることを助けているのです。(^_-)☆

それに対して、マルセイユのアパートメントは、

2,3の、各々が離れ過ぎている寸法の乏しい段階性がわかります。

各々のレベルが、そのセンターを持って、より小さなセンターを

あるいはより大きなセンターを

強化したり、より大きくしたりしているということは無いのです。

異なるサイズの部材は、単に異なるサイズであることで終わっています。

しかし、イスファハンのポーチは、スケールのレベル、大きさの段階性は、

センターを形成するフィールドの効果を創っているのです。(^_-)☆

それは、唯、小さなセンターが、大きなセンターを強化しているのみではなく、

大きなセンターも小さなセンターを強化しているのです。

相互に強化する為に、この性質、大きさの段階性が、

いのちあるものを創造するのに貢献しているのです。

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話は変わって、身近なコミュニティの例です。

人口60万人の練馬区を考えると、

その大きさの段階性が、現在かなり乏しいものであり、

正直なところ、練馬区というひとつの全体性を考えることに困難さもあります。

生まれたときからこの辺りで暮らしているという長老の語り口から、

代々続く生業を持つ家の名前と別の同じような家の名前が結合してできた村の名前から、

次のセンターが生まれ、

あるいは、同じ川の水を使う家の集まりとしての村、

そうした村の二つの文字を合わせて出来た町の名前、次のセンターが生まれ、

そうした中で、計画的宅地開発で出来た町、

それらを結ぶ、街道、肥やしや野菜を運ぶ為の鉄道、通勤を担う鉄道、

そうして、生業と密接な地形に沿って、

結びつき易いユニットとしてのコミュニティが在ったのですね。

そうした構造の上に、まさしく乏しい段階性の法体系や、

税制によって生まれた無秩序な住宅地の拡がりや、密集、駐車場とマンション。

実際の地域社会と、国から割り振られた地方自治体というギャップを、

埋めていく大きさの段階性が必要と感じ続けています。(^_-)☆

それによって、何かルールも守られるべきものとして成立し、

意味のある生きているルールとなり、

練馬区というセンター、全体性を支え、

また住む町を支えることができるでしょう。♪♪(^o^)♪♪

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私事になって恐縮ですが、

調度良い集合住宅の規模であると感じている

1棟15世帯で2棟の同じマンションの中で、

幾つかの保育園や幼稚園に通う子供達、

また二つの区立小学校に分かれて通う子供たちが、辺りで一緒に遊んでいます。

2月の内に、保育園の親密な保護者会と、

今度息子が入学する小学校の保護者会があり、

1学年で1対6.7のレベル差をもって、大きくジャンプします。

その大きさの段階性が、過激にならないように、

息子や私の情緒の健やかさの為にも、

近隣や保育園ともリンクするスケールの段階性をゲリラ的につくっているところです。


小学校の単位が地域コミュニティの単位という考え方も、

以前は面積や世帯数、標準家族の構成などから意味がありました。

現在は、少子化や多様な家族形態から小学校の統廃合も進み、

近年、公立学校も選択性となり、学区の意味も薄れてきています。

ここの線からは、別のコミュニティという分け方には無理があるでしょう。

場所と属性(族性)など、

複合的にしかコミュニティを把握できないのではないでしょうか。

保育園や小学校、デイケア・センター、商店街、駅、街路、地区会館、

公園,区民農園、雑木林などなど

センター、地域(フイールド)の核(センター)を生き生きさせることが、

安全で安心して、暮らせるまちにつながっていくのですね。

自ずと、大きさの段階性が生まれてくることを願いながら。♪♪(^o^)♪♪

そうした、センターを、地域を壊すことがないように、

守り育てていくという共通の考え方が、定着し、

外圧に対抗できるように強化できたらと、真に願っているのです。(*^o^*) 

 

皆様はいかがですか。(*^o^*) 

 

次回は、「STRONG CENTERS 強い中心性」についてです。♪♪(^o^)♪♪

これから、15の性質をどんどん進めていきたいと思っています。
♪♪(^o^)♪♪

 

どうぞ、お楽しみに〜(∩o∩)

 

Studio for Smiling Space−微笑み空間工房―にお越しいただけたら、ハッピー!!!

リンク: http://www.smilingspace.com

 

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